外箱の一部が外れていますが、それ以外は経年劣化のみで、中身は美品です。 (写真or図が無いページはありません。 　写真・図版もテキストも豊富です。) 【世界性医科学全集】 【商品詳細】 新版·世界性医科学全集 第10卷 「性愛の科学」 1981年5月25日 第1刷発行 著者　ヘンリー・ハヴロック・エリス 編· 訳者　現代性科学研究会 ©1981 編集協力　株式会社 河出書房新社 発行所　図書出版 美学館/ワールドブック株式会社 印刷所　光画製版㈱ 製本所 　㈱海文社 【序】 本書『性の心理学』は、ヘンリー・ハヴロック・エリス(一八五九~一九三九)が著した性科学書である。この著作は、全六巻におよぶ尼大な論文集であって、本書は、その中から左記の論文を抽出して、抄訳を試みたものである。 第一部 『性衝動の分析』(Analysis of the Sexual Inpulse) [三巻所収〕 第二部 『女性の性衝動』(The Sexual Inpulse in Women) [三巻所収〕 第三部 『性放出の機構』(The Mechanism of Detumescence) 〔五巻所収〕 第四部 『性発達の記録』(Histories of Sexual Development) [五巻所収】 これらの諸論文は、エリスが一般読者に正確な性科学的知識を与えるために書いた啓蒙 的な著述であり、論文中の白眉として知られる著作である。エリスが長年にわたって研究してきた性科学の結晶と評すべきものである。その蘊蓄を傾注した比類なき性科学の知識、教養書である。 本書の第一巻が出版されたのは一八九七年であるが、現代においても古臭さはない。今世紀初頭のもっとも勇気のある記念碑的な名著である。 訳出にあたっては、F・A・デビス版(一九二〇年刊)をテキストとして用いた。 なお、掲載のグラフ(統計解析図)は、A・C・キンゼーの「人間女性の性行動」(A.C.Kinsey : Sexual Behavior in the Human Female 1953, London) を使用した。読者に、より深い性科学の知的理解をはかるという、編者の配慮として提供した。 また、掲載の写真・図版は、本文の内容と直接には関係していないが、性の心理"をさぐる資料として、当時の性風俗を中心としたものをとりあげた。